[能登川町概略][能登川水車][文化財][宗祗法師]


能登川町は滋賀県のほぼ中央部、琵琶湖の東岸に位置し、人口 約2万3000人 面積31.25平方キロメートルの町です。昭和17年2月に能登川・伊庭・五峰・八幡・栗見の5ヵ村が合併して能登川町となり、同38年10月に安土町と一部境界変更を行って今日に及んでいます。
町域は愛知川の河口南岸に位置し、大中の湖干拓地に臨んでおおむね平坦。南東端に安土山・繖山(きぬがさやま)の丘陵が盛り上がっています。
開発の歴史は古く、古代において神主郷(かみぬしのごう)あるいは因幡などと呼ばれたところで、条里制の遺構も一部残っています。
江戸時代には、大中の湖に面した伊庭が、琵琶湖舟運の舟着場としてにぎわいました。

関西最大級の水車が悠久の時の流れを刻むかのようにゆっくりと回る「能登川水車とカヌーランド」は、町民憩いの場となっています。建造は平成3年(1991)、当時の「ふるさとと創世」事業の一環として水車資料館とともに整備されました。ここで夏に3回にわたって繰り広げられるドラゴンカヌー大会は、能登川の夏の風物詩としてすっかり定着しています。また、春先や秋口には町内外から大勢の人が訪れ、芝生の上に弁当を広げる姿がのどかな雰囲気を醸し出します。

能登川町には、国指定の特別史跡安土城跡をはじめ、県指定の文化財が5つ、町指定の文化財が23あります。


最近、広島大学名誉教授・文学博士の金子金治郎先生が、「宗祗ハ江東ノ地ニ生マレ」と書かれている『種玉宗祗庵主肖像賛』や手紙などをもとにして、連句の産みの親であり大家の宗祗の出生地を、近江守護・佐々木六角氏の重臣伊庭氏であると発表され、学会でも認められることとなりました。


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