連歌は鎌倉時代に創出され、室町時代に飛躍的に発展しました。
その中心になったのが宗祗法師です。
古代からの、五七五・七七形式の和歌から派生したのが連歌で、俳句は連歌の発句が独立したものです。
連歌は、上の句(五七五)に下の句(七七)を付けます。これを『短連歌』といいます。
これに対し、五七五の発句に、七七の脇句を付け、これに五七五の第三句を付け、さらに七七の四句め、五七五の五句めというように、和歌の上句(長句)と下句(短句)を交互に付け進めるものを『鎖連歌』いいます。
三人以上の人々が寄り、最初の人が発句を詠み、二番目の人が脇句を、三番目の人が三句めを・・・と順々に、詠み人が交替しながらすすめていき、三十六句作るのを『歌仙』、四十四句を『世吉(よよし)』、百句を『百韻』と呼びます。
連歌は、前句の句境(内容)を発展させることが大切で、自分一人だけで詠む和歌や俳句とは異なり、相手の心情を思いやりながら、付け合いをしていくおもしろさがあります。