「女には学問はいらぬもの」といわれた時代に、女子教育に尽力した女性たちがいました。

　明治・大正時代に当代一流の宮廷歌人として知られ、女子教育の先駆者となった下田歌子。和歌を通して、歌子と出会い、導かれ、晩年を郷土の女子教育に尽くした近江商人の妻・塚本さと。塚本さとは、天保14年(1843)に近江商人の家に生まれ、近江商人の妻となり母となり、生涯を商家の女性として生きた人です。その彼女が、大正８年(1919)、77歳を迎えた年、長年の夢であった私立淡海女子実務学校を創立しました。

　この女学校創立から１００周年を迎える今年、当地に残された資料とともに、下田歌子と塚本さとに縁ある実践女子大学所蔵の貴重な資料も紹介し、地域の女子教育の礎を築いた淡海女子実務学校の軌跡をたどります。

日　時　2019年9月21日(土)～12月1日(日)　9:30～17:00

場　所　近江商人博物館　特別展示室

休館日　9/24、9/30、10/7、10/15、10/21、10/23、10/28、11/5、11/11、11/18、11/25