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「歯と健康」のお話会開催!
【2006-02-25】
2006年3月9日(木)、午後2時から、つまようじから見える世界の文化や歴史の奥深さを、そして寝たきりにならない医学の知識を、株式会社広栄社の稲葉 修さんをお迎えしてお話しいただきます。
歯医者さんがすすめる「デンタルピック三角ようじ」のポイントは三角形であるということ。㈱広栄社が普及している唯一の歯専用のようじです。日本でよく見かける丸形は「カクテルピック」という料理用のもので歯や歯ぐきを痛めてしまいます。
「歯は命」
10万年前のネアンデルタール人の歯の化石を調べたところ、アジア地域でもヨーロッパ地域でも、歯に縦の筋があったそうです。アメリカの原住民であるインディアンの歯にも、オーストラリアの原住民のアボリジニの歯にも、同様に縦の筋が見つかっています。これは、堅い楊枝で歯を強く擦った跡に違いないと、人類学者たちは推測しています。
野生に近い生活を送り、食物を柔らかくして食べる調理法も発達していない時代、歯がどれだけ重要であったかは、想像に難くありません。もし歯を失うことがあれば、すぐに死に結びつくような状況だったのでしょう。文字通り「歯は命」だったのです。
「健康は歯から〝歯〟じまる・・・歯の予防の大切さ」
歯は悪くなって治すのではなく、悪くならないように日頃からケアすることが大切です。この考え方を「予防歯科」といい、欧米では定着しています。
長寿社会を迎えた今、大半の人が80歳まで生きる時代です。生涯自分の歯で食べるためにもケアは欠かせません。厚生省は80歳で自分の歯を20本残そうと「8020運動」を進めています。しかし、日本人の平均は、歯が5本しか残っていないのが現状です。認知症の人や寝たきりの人に入れ歯が多いことから、医学的にも歯と健康の関係がわかってきました。歯は、その人の後半の人生の質を左右する問題なのです。