雪野山古墳の墳丘
墳丘測量図
古墳の大きさは、全長70m、後円部直径40m、同高さ4.5m、前方部の高さ2.5m以上です。
雪野山古墳は、雪野山の頂上部に後円部、それに続く尾根が前方部となる前方後円墳です。後円部は斜面の中ほどに平坦面がめぐる二段築成で、その平坦面が北北東に延びて前方部の上面となっています。
墳丘の築造は地形を活かし、突出した地形は削り、逆に窪んだ部分には土を盛って、形作っています。
斜面に葺き石を貼り付けていますが、自然の岩肌を削っただけの部分もあります。なお、埴輪はすえられていませんでした。
前方部東隅の葺き石の様子
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前方部から後円部の状況
前方部は緩やかなスロープ状になっており、そこから一段高い後円部が望めます。
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中世山城に改変(写真:後円部南側)
中世に後円部を主郭とする山城が築かれるなど、墳丘全体に後世の改変が加えられています。