刀匠の仕事を拝見「鍛刀場見学会」
author(2018/12/15)
まいどおおきに~、てんちゃんです!すっかり寒くなって、ようやく冬らしさがやってきました。
さて、12/1に開催された「刀剣の美 鑑賞のツボ」の第2回目、
鍛刀場見学会のようすをご紹介します。
この日は、刀の材料である鉄を鍛錬する工程と、刀に刃文を入れるための
土置き・焼き入れの工程を見せていただきました!
ここが北川刀匠の仕事場。
初めて目にする機械や道具が並んでいます。
初めに、刀の材料になる玉鋼や炭について説明があり、実際に手に取ってみることができました。
一見、岩石のような塊やけんど、持ってみるとズッシリと重い!
溶かして塊になった鉄がついたテコ棒(右から2つ目)。重くて片手では持ち上げられませんでした。
いよいよ鍛錬の工程。
炉で溶かした鉄を叩いてくっつけるという作業です。
この工程は、真っ暗な中で作業をします。
刀匠は火の色を見て鉄の温度の上がり具合を判断するので、暗い中でないと微妙な温度の変化が見えないそうです。
鍛錬では、何よりこの温度を見極めるのが大事で、高すぎたり低すぎたりすると、刀に傷ができてしまうんやって。
そうして、鉄をたたいてのばし、折り返す作業を繰り返すことで、より強い鋼になるんやなぁ。
こちらは土置きの工程。
刀身の刃となる部分に粘土のような土を置いているところです。
刃文によって土の置き方が違っていて、今回は直刃、互の目乱れ、丁子乱れの
土の置き方を見せていただくことができました。
北川刀匠の刀は丁子乱れの刃文がほとんどですが、土を置くときには、
刃文がどのように入るかをすべて計算しているそうです。
刀身全体をみても、土の厚さを場所によって変えてあり、繊細で緻密な技に驚きました。
特別に、焼き入れ後の刀を砥ぐところも見せていただくことができました!
刀は、研師という職人に研いでもらいますが、焼き入れ後の刀は、温度の変化で曲がったり捩れたりすることがあるので、まずは刀匠自ら砥石で刀を砥ぎ、形を修正するそうです。
今回、北川刀匠にはとてもたくさんの工程を見せてもらったけんど、
これはまだまだ刀匠の仕事のほんの一部です。
それでも、刀鍛冶という仕事の流れを実際に見せていただき、刀を作るということの
技術の高さを改めて感じることができました(^^)
「これからも備前伝の刀に近づけるように技術を磨いていきたい」と言われた北川刀匠の言葉が印象的でした。
普通は見ることができない仕事場を見学させてもらって、ほんまにありがとうございました!
- 名 前:てんちゃん
出身地:東近江市てんびんの里
誕生日:10月10日
特 徴:おへそが「て」の形。
時どき江州なまりです。
好きな食べ物:どろ亀汁、
でっちようかん
目 標:
近江商人の知恵を学んで、世間の人びとに信頼される近江商人になること
趣 味:
近江商人の先輩の足跡をたどること
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